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動き方の偏りにより起こる腰痛

2018.12.12 | Category: 腰痛

野口整体での腰痛に関する考え方をご紹介したいと思います。

まず腰の骨は5つあり積み木が5個積み重なっているようになっています。
一番上から順に腰椎1番・2番・3番・4番・5番となっています。

 

図1背中側から見た腰と骨盤     図2腰椎の正しい前弯曲

 

図3お腹側から見た腰と骨盤

 

一般的には腰椎は前に弯曲しています。腰椎にはそれぞれ得意な動きがあります。
腰椎1番は伸びをする、体を反らせる、ジャンプするときに1番よく動きます。
腰椎2番は体を左右に曲げるときに支点になります。
腰椎3番は体をねじるときに1番よく動きます。
腰椎4番は骨盤が閉じたり開いたりするときに支点になります。足の裏を床にペタっとつけてしゃがむのに骨盤が閉まっていないで開いてしまうと後ろに倒れてしまいます。
腰椎5番は体を前屈するときに一番よく動きます。
人それぞれに本能的・無意識的にきやすい方向・得意な動きがあると野口整体では考えられています。またよく刺激が伝わる骨なので疲労がたまり硬直しやすい傾向があります。また仕事やスポーツや趣味などで偏った体勢を多く余儀なくされる場合も、その動きにより腰椎に負荷がかかり腰痛になるケースもあります。

腰椎1・3・5番型腰痛
何か重たいものを両手で前に押そうとするとき、へっぴり腰だと押そうとしても手ばかりが前に行き足や体幹の力が手に伝わりません。腰椎1番の反りが出てはじめて足や体幹の力が伝わります。そして前に押し進めようとする場合、腰椎5番に力が入らないと前への推進力が生まれません。腰椎1番から5番とスムーズに力の入り方切り換えが上手くいくことにより、重たい荷物を前に押し進めることができます。また、腰椎の真ん中にあり一番前への弯曲が強い腰椎3番が硬直して弾力がない・ねじれている・前にあるべきなのに後ろに飛び出している場合、腰椎1番から5番への力の切り換えが上手くいかなくなってしまいます。腰椎1番・3番・5番は連動して動きやすいのでセットで考えていく必要がまず一つ目のタイプの腰痛になります。朝起きると腰が痛いなどは腰椎1番が大きく影響
しています。また足が重たい、足がしびれるなどのお悩みがある場合、腰椎3番・5番が影響している場合が多いです。腰椎3番に力が入らなくなると立っていられなくなります。

腰椎2・4番型腰痛
何か横に物を落としたときに拾おうとします。右に落とした物を拾うとき腰椎は左に弯曲します左の腰の筋肉は伸びます。そして右の腰の筋肉がグッと縮んで右の腰椎2番の部分に最も力が入ります。この時に連動して骨盤の開閉が行われないと手が床や地面に届かないので物が拾えません。右に落とした物を拾うならば右の骨盤が開き手を下に行きやすくします。右の骨盤が開いてくれないと腰椎の左弯曲ができにくくなり手を下げにくくなります。このとき左の骨盤は閉まっています。腰椎2番・4番は横への動きで連動して動きますのでセットで考えます。重心に偏りがある人は、立ち仕事を長い時間続けていると、腰椎2番の硬直がある限度に達すると、全身が疲れたように感じてしまいます。重心に偏りがある人は偏る方の足が太くなります。偏る側の二の腕も太くなります。

腰椎2・3・4番型腰痛
坐っていても立っていても左右どちらかに振り返ろうとする場合、体をねじります。その時に一番よく捻じれるのが腰椎の3番です。体をねじり振り返るときには、体を少し横に傾ける必要があるので腰椎2番も動きます。また右に振り返るとしたら右側の骨盤がしまり、左の骨盤は少し開きますので、腰椎2番・3番・4番は連動して動きます。腰椎3番の捻じれが腰椎2番か4番、あるいは両方に影響して出てくる腰痛になります。
腰椎3番が捻じれてくると、捻じれている側の股関節に負担がかかり膝にも影響が出やすくなります。また腰椎3番が捻じれて硬直してくると、胸椎10番が代わりに捻じる動作を頑張ることになり背中や肩への影響が出てきます。

胸椎11番12番、腰椎4番型腰痛
胸椎12番は腰椎1番の一つ上の骨になります。胸椎からは肋骨が胸の前のまで伸びてきて肺、心臓、肝臓、胃などの臓器を骨により保護しています。胸椎11番12番は体の前面まで伸びず背中の方で肋骨は浮いているので浮遊肋骨と呼ばれています。胸椎11番・12番からはとても大きな筋肉がいくつか出ていて骨盤のウェストの部分と結ばれています。
胸椎11番・12番と骨盤のウェストの部分に左右縦の長さに違いが生じてくると、長さが短くなっている側に筋肉の硬直が生じていることになります。このことにより骨盤に左右差が生じ、骨盤の開閉と関連する腰椎4番、胸椎11番12番に歪みが生じて出てくる腰痛が起こります。また他の腰椎も歪ませてしまう場合も多くあります。

加齢に伴い腰椎が後弯してしまうことによる腰痛
こちらは足がガニ股になり骨盤が開いてしまい腰の前への反りが失われて起こる腰痛になります。足の親指に力が入りにくくなり、足の小指側に重心が掛かり骨盤が開いてしまいます。

野口整体では変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニア、ぎっくり腰、坐骨神経痛などの症状が腰の骨の動きの偏りに関係して症状が出てくると考えられています。また、腰痛は下半身から足首・膝関節・股関節・骨盤の歪み、上半身から手首・肩関節(肩甲骨・鎖骨)・頭蓋骨の歪み、お腹の歪みとも関連しているので全身の状態を反映して出てくるものです。特に歪みの強い部分が根本原因になっているケースが多いです。

今回は動き方の偏りに起こる腰痛についてご説明させていただきました。腰椎からは内臓に関連する神経が出ている為、腰痛と内臓症状との関連や腰痛とストレッチなどについてまた別の枠にてご説明させていただきたく思います。

 

参考文献

野口春哉 体壁・第1巻(全生社)

体運動の構造(全生社)

井本邦昭 整体法3・わかりやすい腰痛講座(三樹書房)

宮川眞人 ゆがみを治す整体学(彩図社)


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