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骨盤と姿勢(スタイル)の歪みとО脚・X脚

2019.02.03 | Category: 骨盤・姿勢(スタイル)の歪みタイプ分類

この回では、背骨や骨盤の変形でよくみられる形、歪みが形成されていく要因とそれに伴う出やすい症状ををご紹介させていただきたいと思います。大きな要因としては足首・膝・股関節がありますのでこのブログ内でご紹介させていただいている外反拇趾・O脚・X脚・膝の痛みの項も参考にしながら読んでいただけると良いかと思います。

正しい姿勢

図1正常な姿勢骨盤

背骨は本来腰が前にカーブし、胸椎の部分はバランスをとるために後ろにカーブし、頸椎ではまた前にカーブしてS字状に保たれ重力を吸収する仕組みがあります。そして耳と肩と股関節のラインが真っ直ぐ一直線になっているのが望ましい本来の形です。

1、骨盤後傾タイプ

図2、骨盤後傾姿勢

加齢や疲れてきたり、悪い姿勢で作業していると腰が下がり前に入らなくなってきて弯曲が少なくなり丸まってきてしまうと重力を吸収してくれていたS字状の背骨のカーブは失われます。また腰が落ちて丸くなると骨盤の骨と骨との本来ならあるべきわずかな遊びもなくなります。特に仙骨と腸骨で形成される仙腸関節が仙骨が後ろに傾くことにより遊びがなくなりますし、恥骨は前へ出っ張る度合いが大きくなります。上からの重みを背骨のS字状カーブと骨盤の遊びで逃がせなくなると、肩が凝りやすくなりますし、また腰にも負担がかかりやすくなります。そして骨盤の骨の遊びで逃がすべき重力が分散されずそのまま股関節の負担となります。股関節へ向かう力の向きは腰が丸まり外向きになります。そのまま外向きの力の状態が続くと安定せず立ちにくいのでバランスをとるために膝の内側に力の向きを変える必要が出てきます。これにより膝の内側が痛いという人が多くなります。膝の内側にかかる力とバランスをとるために足首では外くるぶしに力がかかります。そして足裏では外にやはり重心がかかります。極端になると外くるぶしが靴にあたり痛む人もいます。外側重心を何とか内側に戻そうとして足の親指に無理な力がかかる癖がつくと外反母趾になったりもします。人体はある所にかかった荷重をジグザグに逃がしながらバランスをとるようになります。また骨盤が後傾し背骨のS字状カーブが失われ肋骨の動きや骨盤の動きが悪くなり、またお腹の弾力性がなくなると腹式呼吸がしづらくなりますので深い呼吸ができなくなります。

 

 

 

図3、骨盤変位タイプ

図4、右股関節外転外旋と腰が前へ反り過ぎる

図5、股関節外転外旋

図6、股関節外転外旋により起こる姿勢

 

2、骨盤ねじれタイプ(股関節外転外旋タイプ)

図4左を見て頂くと、右の脚のつま先が左より大きく外に倒れているのが分かります。右の膝のお皿も外を向いており写真ではお皿を確認しにくいほどです。左の膝のお皿もやや外を向いております。これは股関節が外の旋回していることを現しています。また仰向けに寝たときに両方の足先が離れすぎています。特に右は開きが大きいです。この写真からも確認できるように股関節が外に旋回し大きく開くことを股関節が外転・外旋していると言います。股関節が外転・外旋しますと大腿骨の骨盤側の部分は丸い球状になっています。一方、骨盤のその球を受ける側は丸い土鍋のように臼状になっていて大腿骨の先端の球をすっぽり包んでいます。股関節が内に旋回して内股をしめるようにするほど股関節はしっかりはまるのですが、股関節が外転外旋するとその逆になり大腿骨の先端は臼から外れるように動いてしまいます。股関節の正しい位置は横から見た軸では耳と肩と股関節が一直線になっているのが正しい姿勢(図5の上右)ですが、図5の上右、以外の他の4つの姿勢は股関節の位置が横の軸より後ろにずれてしまっているのが見て取れます。このズレにより背骨の重力を吸収してくれるS字状カーブと骨盤の位置が正しい形から崩れてしまいます。骨盤の位置のずれは股関節の外転・外旋が一方の股関節に大きく出てきますので、図3の中段のようにねじれる(回旋)変位を起こすことになります。これらの変異が起こる要因は・外傷・悪い姿勢・運動不足あるいは過度の運動・不摂生による内臓の不調・精神的ストレスや心の問題によることが多いです。また両親や祖母などから受ける遺伝的要因の影響も多くあります。

股関節が外転・外旋することによる姿勢・骨盤の歪みによっておこる症状を図6の上右以外の左2つと下2つを見ながら見ていきたいと思います。

まず一番図6上の左は横の軸より肩が前に出胸椎の後ろへのカーブが強すぎ胸椎上部から頸椎へ移行する際のカーブが強すぎ少しアゴが上がり気味になります頸椎の自然な前への弯曲もなくなりストレートネックに近いです。強く首や肩のコリを感じていたり頭痛に悩まされる方も多いです。背中全体も胸椎の後ろへのカーブが強すぎ疲れています。肩の前への突っ込みも激しいので40肩・50肩にもなりやすいです。表情もボーっとした感じになりがちです。

次に図6上の左から2番目の姿勢は腰の前への弯曲・胸椎の後ろへの弯曲が少なく頸椎の前への弯曲が強すぎ、うつむき加減な姿勢です。肩の位置も横の軸から少し前に出ています。スラッとしていてスタイルがいいように見えますが胸が薄く呼吸器が弱く疲れやすい傾向があります。胸の筋肉や背筋もあまり強くないため肩甲骨下の端が外に開きやすくなりますので首肩のコリ、あるいは40肩・50肩にもなりやすい傾向があります。

図7、肩甲骨・肩関節の位置とバストとの関係

図6の下の左は腰椎の前への弯曲が強く腰が硬くなり下腹が出てお尻が後ろにつき出ます。、胸椎の後ろへの弯曲も強くなりやや猫背になり胸椎上部に肉がつき肩コリもあります。胸が薄くなりバストアップできません。頸椎の前への弯曲も少し強く首が前へつっこみアゴが出てしまう感じなり首の横の筋肉がコリやすくなります。股関節の外転・外旋あり太ももの下ぶくれがある場合があります。

図6の下の右は腰の前への弯曲が激しく腰の部分の凹みが大きく腰椎すべり症にもなりやすくなります。お腹全体が出っ張り肥満している人が多くお尻も垂れ下がります。腰椎の弯曲が強すぎ胸椎の弯曲は失われ平らになり後ろに出っ張り、カーブが失われ重力を吸収できないため背筋が異常に硬くなります。頸椎は横の軸上にありますがストレートネックになり首の後ろが硬くなります。ふんぞり返るような姿勢になります。呼吸器も強くありません。股関節の外転・外旋が強く、股関節は後ろに大きくずれ太ももが前に大きく出て太く、大腿骨とスネの骨は捻じれ膝関節症にもなりやすくふくらはぎも太くなります。

1の骨盤後傾タイプも股関節が外転・外旋して腰が落ちて腰の前への反りが消失して、2の股関節が外転・外旋して同じなのにどうして腰の前への弯曲が強くなる理由は?

股関節位置がの横の中心軸より、1の骨盤後傾タイプでは前に来て、2の股関節が外転・外旋しているタイプでは横の中心軸より後ろに来ている。1の骨盤後傾タイプは腹筋の弾力性が失われてお腹が縮んでいるし、足全体・お尻の力も衰えている。2の股関節が外転・外旋タイプでお腹全体にまだ弾力がある、足全体・お尻に変形やコリはあるけれどまだ力がある、という違いがあるために1の骨盤後傾タイプでは腰が落ちて前への弯曲が失われ背骨ののS字状カーブが崩れ、2の股関節が外転・外旋タイプでは腰の前への弯曲が強くなる方向で背骨のS字状カーブが乱れてくると考えられます。

図7、股関節外転・外旋とヒップとの関係

 

図8、偏平足とX脚

図9、偏平足でありX脚である人の姿勢(左は後ろ・右は横から見た姿勢)

図10、若い女性によくみられる立ち姿(偏平足・X脚)

 

3、偏平足でありX脚の人に見られる姿勢

図10を見て頂くと、足先を「ハ」の字にして内股でありX脚です。足首の内くるぶしは図8の上下のように落ちているため足の土踏まずがなくなり偏平足になっていることが多いです。このような足の形の人がなる姿勢を示したものが図9下のようになります。腰の前への弯曲が強くなるために腰が硬くなります。また胸椎上部から頸椎への移行部への弯曲が強くその部分にもコリが出やすくなります。また内股をしめるためソケイ部の緊張が強くなりリンパの流れ悪くなり足のむくみなども出やすくなります。こちらも胸が薄くなりバストアップしづらい状態になります。お腹の柔軟性もなくなりやすいので腹式呼吸しにくくなり呼吸が深くなりにくい状況もあるかと考えられます。

図9上を見て頂くと左足がX脚であり偏平足、右側はX脚ではありません。もし右足が2でご紹介した股関節が外転・外旋したタイプでО脚タイプだとしたら骨盤は傾き捻じれ図9下図のように背骨は変形してしまいます。左足のX脚傾向が強すぎる場合は、図9上の〇で示された場所にコリが多く出ますが、右足の股関節外転・外旋が強くO脚傾向が強いならば右足首・右膝・右股関節・腰・背中・右肩・右手にコリや症状が出ることになります。左足にX脚傾向が出て右足にO脚傾向が出ている人は多いです。理由は右足が利き足であり、右手が利き腕であり、左足を軸足にして動くというタイプの方が多いためです。もちろん右足に故障が発生して軸足が変わり図9左下とは異なる傾向の歪みを呈する人もおります。

 

参考文献

井本邦昭 整体法・これが本当の骨盤の話 三樹書房
鶴田聡 仙骨理論Ⅰ・Ⅱ たにぐち書店
別所愉庵 ねじれとゆがみ 晶文社
水口慶高 要は足首から下 実業之日本社
新保泰秀 靴底の外側が減らなくなると体の不調も消える 主婦の友社

御徒町整体 かなではり整体指圧(御徒町駅・上野広小路・上野御徒町駅より徒歩4分)

 

 

 

 

 


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